つぶやきノート

日々のアレコレを記録してます

いつもそこにあるもの

東京に住んでいた頃は、地下鉄で移動する事も多かったし、仕事が終わる頃はすっかり日が沈んでいたり、高層ビルの多い所で働いていると、なかなか空を見上げる機会も少ない。

でも地下鉄以外の電車で移動する時は、ドアの前に立って、イヤホンから流れる音楽で外界を遮断して、高速で流れる街並みや、ゆっくりと流れていく遠くの空を眺めるのが好きだった。


こっちに移住して1年半、自転車で頑張ってた時期もあったけど、最寄りの駅まで片道3km以上あり、勾配のきつい坂も多く、市内バスの本数も少ないので、車での移動が必然となる。
今の職場まで片道25km以上、いつも買い物をする街まで15km以上あり、車に乗っている間はやはり外界から遮断されている感じがする。

運転中は、道路の状況や周りを走る車に意識が集中しているが、ふと視点をずらすと、目の前には白く輝く山々がそびえ立っている。
休日買い物に行き、夕暮れ時の駐車場でふと遠くを見ると、感嘆の声を上げたくなるほど美しい景色が広がっており、思わずスマホのカメラを起動する。


仕事から帰ってきて車を止め、霜のおりた庭を半周して玄関先まで歩いていると、家の陰から突如、静かに輝く星空が姿を現す。

白い息を吐いて、オリオン座を探す。
オリオン大星雲のある小三つ星も探す。
きれいだなぁ〜〜!と喜びを言葉にすると、その日あった嫌な事も頭の中から吹き飛んでしまう。

特に疲れている時は、北斗七星も探す。
それは無意識の自己肯定願望なのかもしれない。
他の星座のことはよく分からない、いまのところは知らないままでいいと思っている。

そして出迎えに来たネコを抱きかかえ、暖かい毛並みに顔を寄せて、与えられたものに深く感謝をする。

ありがとう。



雪の日



初冬



八ヶ岳



富士山



東京に住んでいた時の自宅からの眺め
きれいだけどさびしく感じるのはあまりいい思い出が無いせいかな(笑)