食物連鎖への理解を深める
ちょっと悲しい出来事があったので、それに対する見方を変えたいと思う。
先日、家の軒先でニャンコが産まれた。
かわいい、3匹の子猫です。
オス2匹とメス1匹、オスは茶トラでメスは黒またはサビ。
産まれたての子猫って、別の生き物みたいで本当にかわいいんですよね。
ちょっと顔を見たくて、手のひらに乗せて母猫から離すだけで、助けて〜と言わんばかりの鳴き方をするんです。
目が見えなくても、においでわかるんですね。
ひとまず、メスが1匹だけだったことにホッとしつつ、このまま外で飼い続けるよりは家の中に入れてやりたいけど、母猫が完全に外猫なので、離すタイミングが難しくて、どうしようかなぁ〜、やっぱりこのまま外で飼うべきかなと思っていた矢先のこと。
外から子猫の大きな鳴き声がしたので、様子がおかしいと思って外に出てみたら、カラスに連れて行かれる茶トラ…慌てて追いかけるも、カラスは隣の家の屋根に飛んでいってしまい、物を投げるわけにもいかず…それでも近寄って、車洗い用のブラシで威嚇しようとしたら、子猫をくわえたまま隣の家の向こう側へ飛んで行った…。
どうしよう…。
どうにもできないだろうけど…。
一旦家に帰り、上着を羽織ってカギと携帯とカサを持ち、カラスを探しに行くことにした。
子猫の鳴き声は聞こえない。
もっと遠くに行ってしまったか、食べられてしまったか…。
でも何もしないよりは、あの子を見つけてやろうと思って、お墓の裏の畑をのぞいてみると、木の麓にカラスがいた。
子猫はどこだろうと思って近づくと、すでに噛み砕かれてしまった子猫の身体をくわえて、カラスは竹林の中に飛び去ってしまった。
追いかけようとしたけど、頭をよぎったのは、カラスも生きて行くために糧が必要だということ。
子猫は死んでしまった。
たとえそれを庭に埋めてやったとしても、別の生き物が持ち去ってしまうだろう。
それなら、自らが狩った生命なのだから、カラスが生きていくために…奪い返す必要など無いよな〜と思った。
小さな命を守れなかったことが悔やまれる。
自宅に戻ると、母猫は私にご飯ちょうだいをした。
母乳を飲ませなければいけないので、母猫は食べることも仕事だ。いなくなってしまった子猫のことを嘆いていたら、残りの2匹を育てることなどできないだろうな。
生きていくために必要なものは何か、動物たちの方がよく知っている。
何かあるたびにクヨクヨして、愚痴ばかり言っている私に何が大切か教えてくれたように思う。
人間と動物で違うのは、自分の力を他者のために使えるってとこだろうな。
しかし、愛なき力はただの支配だ。
力なき愛は無力というが、両方を高めていけるようになろう。
バランスが大事。
産まれたばかりの小さな命を以って、学んだこと。
これは、たぶん父猫と思われるモモタ。
ここ2、3日見かけない…。
私を見ると、お腹を触ってほしいらしく、ひっくり返ってきます。
太っちょで優しい性格の子。
母猫の写真があまり無いのは、わりと人間に対する警戒心が高いので、触ると逃げる。
子猫が産まれてからは、わりと温和な感じで、それが仇になってしまったなぁ。
母猫のすみかに、カラスネットをつけました。
出入りしにくいだろうけど、頭がいいから大丈夫でしょう。
まだ少し、悲しい気持ちもあるけど、今日も変わらずおはぎちゃんは私の膝の上でゴロゴロ。
目の前にいる子を大事にしなきゃね!
いつもそばにいてくれてありがとう。